詩人/izumi
あなたは詩人ね。詩人みたいね。
あったかい声が聴こえる。
ある本には、思春期の女の子は詩人になるって載っていた。
みんな一度は詩人になるんだ。
私は気付くのが遅かったかもしれない。
きっとこれは自分の心の中にしまっておくもの。
何十年か経ってから思い返すもの。
そして、私にもそんな時があったのかと
遠い記憶をよみがえらせるカギ。
私はカギを見つけるのが少し遅かったのかも。
もしくは、カギが今までなかったか。
何十年か経って、私は再びカギを見つけられるだろうか。
そして今を思い出せるだろうか。
決して笑い話や、人に聞かせるためではなく
自分のために。
今の私は詩人(みたい)。
今のあなたは?
現実ではなくて、今のあなたは何になってる?
俳優、小説家、スポーツマン、デザイナー
モデル、政治家、絵描きさん?
もしかしたら、たくさんのカギがあなたの足もとに転がっているかも。
ちょっと見てみて。
私は詩人のカギを手にしたところ。
10.2.10
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