シャボン玉/izumi
 
シャボン玉とんだ
屋根までとんだ
屋根までとんで
こわれて消えた

言葉なんてそんなもの。
言葉はすぐに消える。
さっきまでいたのに。
さっきまで、私の中に、私の目の前に、私の手の届くところに
あったのに。

言葉なんてそんなもの。

シャボン玉は消えたら、はかないなって思う人もいるかもしれない。
大抵は、そんなこと気にもとめずに
もう次を作ってる。
さっきより大きいのを。さっきのより長く見えるのを。

言葉は、私たちから出ては消え、出ては消えを繰り返してる。
そしてどこかへ行ってしまう。
遠くへ行ってしまった言葉を探すのは難しい。
その時と同じ気持ちにな
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