眠気と矛盾と背理法/敬語
眠いと呟いた僕に、それは大変だと呟いた僕は、眠気覚ましにと、リボルバーを腰に提げた僕から借りたリボルバーを、眠いと呟いていた僕の脳天に向けて、躊躇することなく引き金を引き、眠いと呟いていたはずの僕の脳みそをぶちまけ、辺り一面を真っ赤な水溜まりへと変貌させた。
このおかげで、眠いと呟いていたであろう僕は、全くもって眠くなくなったのだが、今度は何だか頭が痛くなった。
仕方なく頭痛薬を飲む僕に、それは効果がないと呟いた僕は、頭痛薬代わりにと、リボルバーを腰に提げた僕から借りたリボルバーを、頭痛薬を飲もうとしていた僕の心臓に向けて、躊躇することなく引き金を引き、頭痛薬を飲みたかったはずの僕の心
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