眠り姫/朧月
 
雨がやまないから寒くなって
あなたの隣にもぐりこんでみた
いつもなら触れられない部分にそっと
触れて温度を確かめてみた

あなたが生きている
そう思うだけで
私も生きていようと思う

雨はまだやまないから
あなたの夢に侵入しよう

あなたはきっと目がさめたとき
私がいたことを知らずに

なんだか懐かしい人にあったよ と
伸びをしながら報告するでしょう

そうって私 あまり乗り気にきかないで
あなたへ差し出すコーヒーを
一緒に飲めたなら雨の日が
も少しすきになると思って
目をつぶる


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