「グラン ボア(おおきな森)」 または内なる渇き/ま のすけ
 
 あらゆるジャンル、それこそ垣根なく我が表現の道具として用いてみたい。
 夢のような話でもあるが。。

  詩に毒の
  ありやなしや
  あヽけふも
  夜は闇ふかく
  時はサラと次を圧(お)し出す

  時は
  命の残り火と
  肌の内なる
  水を
  奪へる

  この渇き
  いかなる縁に
  帰すものか
  わが衆生なる
  凡なる懊悩(おうのう)

   と、ならべつつも、そう鬱々としているという感覚ではなく、
   そう、渇いている。 どこまでも渇いているし、なおこの瞬間の
   ひと時を余すでなく渇き続けているのだろうと思う。
   死が、その渇きの速度を追い越していくその日まで…。


    2010.05 texpo にて
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