夜と魔法使い/
as
言葉ではない 詩が
僕の尻尾の先をかすめて
逃げてしまった
もういくら耳を澄ましても
ただ車の往来が鼓膜を揺らす時間がきて
うなだれた首に、夏の風が下りてきた
どうか、大好きな今が、いつまでも意味を持ち続けますように
自分自身には かけられなかった魔法
本当はせめてクズと呼ばれたかった
そうしたら歌ってくれるんだろう?
生きている素晴らしい今を褒めてくれ
褒めてくれよ
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