プラスチックガス/プル式
心がスカスカとするのはまるでプラモデルになった様で、自分の力で何とかバランスを取り立っているのが精一杯になります。それはもう無様で、例えば指で突かれて転んでも自分の思うままに動けない体とか、足の裏側で見えないだろうと多寡をくくっていた削り残しが見えるとか、爪が折れてるのを誤魔化している所為で上手く合わずに開いてる小さな隙間とか、段々にそんな物しか見えなくなって行くのです
とにかく何かと足りないらしい僕としては、そんな小学生のプラモデルみたいな自分が嫌で、嫌で嫌で嫌で嫌で仕方が無いのですが、スカスカな心の中を、それこそ何とか満たそう満たそう満たそう満たそうと、あれこれ集めるたびに混ざり合う訳の
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