血のあがき(六)/信天翁
 
あごからくびすじにかけての草刈り
ふつかもしたらまたのびている

両手で皺波をさかなですると
休みない「いのち」の波がつたわってくる

若葉も日ごとにましている
緑陰を思う存分干からびた庭にしみ込ますために

それでは おいぼれのおらは なにを生成し
ターミナルでなんと絶叫すればいいのだろう
戻る   Point(2)