家/森の猫
 
3LDKは
とても
狭く感じる

実際 埼玉から越す際
多量の大物家具を処分してきた

それでも
狭い
娘と同部屋の6畳の和室が
あたしの部屋だ

最初の角の星空の
見える家は
父がプレゼントしてくれた
ことになっている

父はもう いないのに
遠い惑星から
見下ろしているのか


最近はその響きに
執着はなくなってきた

生きがいが
あたしの 全てだ

財産までは あちらには
持っていけないもの

胎児のように
縮こまって眠る
あたしには
半畳のスペースが
あれば 充分だ

なんで
なんども
見るのだろう

同じ家の

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