無罪放免/森の猫
 
一番のバスで出た

いよいよ 今日だ
審判の日

平静をよそおいながらも
心はゆれる

もしも
もしかしたら・・

病院に着く
診察ナンバーは”4”

あたしのラッキーナンバーだ
なんか 希望がもてた

待つこと1時間
もう しっかり決めてしまった
海外旅行のガイドブックに
目を流す

”土屋さ〜ん”
呼ばれた

足をもたつかせながら
診察室のドアを開ける

先生は落ち着きはらって
カルテを整理しながら
なかなか言葉をくれない

”先生、結果は・・・”
あたしが 先に口を開いた

”病理は問題ありませんでしたよ”

”じゃ、
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