ばったり、焼け跡で/石川和広
 
わたしの彼方への文体は
うにゃうにゃした粘りを
まだ失ってなくて
少しだけ
安心する

生きていく
蛇足の波長で
くずれた思い
その燃えくすぶれる
硝煙を
つかまえている

すがりつく感情を
喰らえ
なんぼの
もんだ

また
お会いしましたね


愛の名前
はすかいにアイサツ
できた



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