詩人の友/
冬野 凪
この世界は溢れんばかりの言葉で
満ち満ちている。
だから僕は詩で表現するのだ
と彼は言った。
僕はわかったようなフリをして
良いね
グッド
と答えた。
彼はニヤリと笑って
今から君を詩人の友に
任命する
と厳かに宣言した。
僕は缶ビールを飲み干した。
夏は近い。
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