剥がれて尚も行進する金色の/
瑠王
眩く目を瞑ってしまうほど金色のメッキ
林檎の赤を恐れ隠そうとするファントム
時の雨は降り剥がれゆくあなた達よ
今度は水を金にして流れゆく行進を
既にあるものの存在を誰が否定できよう
目覚めてしまった朝に誰が夢を与えよう
太陽が沈むことの何を嘆く
月の何を憐れんで泣く
しかしそれらの行進全てに
一矢報いる術もなく
金色の林檎など誰が口にしよう
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