PASTICHIO MEDLEY/本木はじめ
だけが僕の さよなら
超巨大ジェットエンジン部屋にあり気づかぬ父の新聞燃える
選ばれた僕たちだけが入れます屋根裏部屋の裏の部屋へと
「子供いる?」って聞かれたからくれるかと思いましたよまるで夕暮れ
百年の孤独を抱え今日もまた百一年目を探し歩く夜
ゴゴゴゴゴ轟音とどろかせながら授業はじまる火口の学校
かわいてる羊の水が一滴も僕の身体に無いことを知り
きのうきょうあしたあさって毎日さぼくらは時間にさらわれている
流れゆく雲を追い駆け草原の花さへ踏んでゆくイノセンス
あくまでも天使みたいな顔をしてかみさまみたいな天国にいる
消えてゆく飛行機雲を最後まで見ていたあの日消えてゆく雪
貝殻をひろえば奪う君がいた海よおまえは憶えているかい
爆弾が爆弾みたいに考える爆発しない自己の証明
僕が受話器きみがダイアル持てばほら立派に無意味を体現してる
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