雨降りお使い/朧月
 
雨の日の傘 最近は黒が多い気がするが
むしろささない人の群れの中
溶け込んでいるか不安な私

濡れて歩く自信がないので
傘さして 肩をすくめて歩きます
ななめに顔を隠しながら
午後まで続く雨は冷たい

今朝バスは 
登校予定の学生を
見過ごし通過していった

顔をみあわす学生の
笑顔と不安な瞳 みて
心配になりました 

遅刻するよ

雨のお使い
たかが局がまだ遠い

水溜りよけて はまって私の足は
濡れた分だけ余計な悩みを
流せるのならいいけれど

そういえば今朝の学生は
と思い出させるバス停にさしかかり
雨は その頃から降っていると想ふ


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