Purple Rain/くれいじー・こすぎ
 
らかっている
掃除をしよう

そういや、こんな顔だったかな

君君君を浮かべる度に
表情が変わらなくなる
人工的な光を浴びながら
壁の向こう側に行ってしまった

随分経っていた

たまに紫を目にすると
時計が反対に回る事もあった
今では大した感傷もないが
時々、考える

これが過去なのか
過去に、なったんだ

洋酒の瓶が空になるまで飲んだ

幸い、明日は有休を取っている
昼過ぎに起きて車を使って
花を置きに行こう

勿論
紫色の花を沢山持っていくからね

明日、色々話す
仕事もかなり任されたり
美味しい洋食屋を見つけたり
話したい事が沢山あるんだ

聞いてくれるだけで

いいから

明日は、雨みたいだ
傘が必要だから
持っていくよ

君君君を想い浮かべても
表情はいつも同じなんだ
暖かい日差しを浴びながら
景色をただただ眺めていたね
君君君を浮かべる度に
表情が変わらなくなる
人工的な光を浴びながら
壁の向こう側に行ってしまった
戻る   Point(2)