In Utero/
寒雪
はね上がる飛沫
飼い慣らされた黒い飛魚が
四方八方暴れまわる
水面から深海に
うずくまるような
巻貝のような白い肉塊
鼓動が破滅への
独奏を奏で
やがて
静かに浮かび上がる
暗闇に暫し佇む
頭の中をかすめる
脳裏に焼き付いた
断片的な妄想
何かがひっかかるのだ・・・・・・・・・
戻る
編
削
Point
(1)