包帯/宙空 心
耳と眼を塞いで
僕は君の雰囲気を呑もうとする
それはただこの上ない
自己満足の投影
僕は歌うけど
誰もこの身を護ろうとはしない
自分のことだけ考えて
何気なく当たり前の現象
途方もない傷痕
それでいいのかも知れない
何故って 護ってもらえるほど
自分に自信がないから
傷だらけで 無謀だと知って 昨日を持て余して
「コワレル」
僕はそんな 善い人間じゃないよ 純粋でもないよ 気付いて
何かが狂っているから
犠牲になんてならないで
お願いだから放っておいてよ
そっと傷口に触れかけて
消毒なしで捲いていく
その邪気のない指で明るげな
ヤサシサに息絶えて
君の「それ」は呼吸(いき)が詰まる 止まる 絞まるから
いい加減その事に気付いて 分かってよ
「クルシイ」
戻る 編 削 Point(1)