beyond//ねことら
 
て、あなたと繰り返した事故は部屋底に仄じろく溜まった、他人行儀な顔をしたそれらはまるでプランクトンのように透きとおり、透きとおりする、ただひとつ開けはなたれたしずかなベランダでほほえみながら、かなしみの途絶と、生きようとした方角を、見送ることしかできなかったわたしたちへ、あの冬のすべての、色は、匂いは、





薄いブランケットを剥がれながら、白いレース、白いフローリング、あらゆる行為が終点をむかえても、わたしたちはかわるがわるねむろうとする、もう虹彩がいれかわることのない曇った眼で、かわるがわるいきようとする、いくたびも新しい鍵はさしだされ、風化し、役割のない傷口にまたはしりだしても、ちいさなティースプーンのひかりのようにふるえた熱が、ここからはじまる微速度のベクトルに乗り、健やかに咲きはじめる物語がある、美しい境界線は燃えていく





音のない、朝の














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