痛みが訪れるのはそれから/
瀬崎 虎彦
夜の骨格
白く品性を保った
孤独
孤立とは
アイソレイションとは
ただ向かい合うために
悲しみが訪れるのであれば
僕も君も壊れた宇宙の
円盤で
いつまでも
ロンドを踊っている
壁紙を裂く
指と乾いた平面で
未知なるものは何ひとつ
ないのだと思い知れ
そうしているうちに君も
骨が擦れあって立てる音に
気がつくようになる
痛みが訪れるのはそれからだ
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