恋短歌/柊 みん
 

  
むずかしい
事はもういい
疲れたよ
単純がいい
簡単でいい



「きみがすき」
好かれたいから
押しつける
それ以下以上
ご免ですけど



「かんたんに
 嫌わないよ」と
この傷を
見ても言えるの?
無理でしょう?



何事も
信じられない
性分で
きみは虚像だ
妄想の中



一のこと
百に言えちゃう
我に泣く
言うほどきみを
想ってはない



次がない
だからきみへの
執着心
乗り換え身軽
違和感もなく



結局は
我は独りを
好むなり
恋はたんなる
暇つぶしなり


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