拒絶/
寒雪
拒絶されたのは、このオレ
どんなに外観を
セメントで固めたとしても
その奥底で蠢く
互いの不信感は
拭いようもない
次々と
連々と
オレの前に
おまえたちの亡霊が現れて
オレに譲歩と契約を
突きつけられたナイフの
鋭利な閃光が
オレの
贖罪を求める心を
否応無しに引きずり出し
快哉を叫ぶのだ
朝日と共に
オレはこの身を焼かれてしまうと
おまえたちは言うのか
拒絶されたのは、このオレ
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