蛮触二邦 角の上/a
自分は土井晩翠の「星落秋風五丈原」を全文暗誦できるんだけど、文中に「蛮触二邦 角の上」と出てくるので、カタツムリを思い浮かべるのだが、カタツムリは常に粘液ばかり出していて恥ずかしくないのかと思う。
しかし、人間であれば粘液は恥を意味するが、カタツムリの社会では粘液が誉れを意味する可能性もある。
生物は海を離れては生きられないのに無理やり離れたため、海水と同じ機構を体内に持つ必要があり、それが血液だったり粘液だったりするわけだが、海の生き物としての名残を常にカタツムリは示していると思った。
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