てらだとりひこ/は やしや も  り
 
空のチリ空気のツブの小ささが宇宙へ続く蒼をつくるの

ハナゲって単位聞いててふざけてて自分が笑えないのが痛み

真空の中をうつろで飽和させ詰まった想い送った空へ

カンカラカンから缶から缶カンカラカン缶からラカン缶けり

星はみな互いに惹かれ霧散していくのと君が月に呟く

枕触れほほの乾いた線をなで朝から浸る夢の名残を

左手で右手の先をちぎり取るそんなタンカがよみたい夜だ

眠剤のように寝る前詠む歌をくくってツヅって窓からさげた

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