いろあすぐんじやう/
ネハン・フランク
色褪す、ぐんじやうに
烏めが群れを成し、
おれの盲目に羽ばたいた
街の夕顔、
一度なれどもどよめかん
お前の中のノスタルヂアは
既に此処にはない
悲しいか。
終末の電車を見送る児と、
その先へ伸びる、
線路のイデオロギィ
知る、忘れる
当然の日々に感情を足して
それは過ち、失望
掠れた筆先さ
小さな命、私の中で消える頃
たとい雨でも、空老ける
ごく稚拙な密かなる世界で
それはぐんじやうと名付けられる
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