信じていない/イシダユーリ
りゆうを
おしえておくれよ
性から
脱落するように
毎日セックスをする
運ばれてきた気分になっている
地面があたりまえに揺れるから
きみのまつげが日々細くなる
眠いな
きみは空洞だから
空洞のように扱ってきたけれど
どうやら間違っていたみたいだ
声がひびいていた
倍音で
皮膚がいっせいに
泡立った
きみの思想を
モッツアレラチーズの
かたまりに
変換したい
たべすぎて
トイレにながす
排泄物
殺したい
きみのからだいがいの
きみのすべてを
晴れわたるんだろうな
そして
鳥が滅亡したことも
もう
胸をおしつぶさない
愛をしらないんだ
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