震える言葉を摘み取ってみる/kauzak
震える言葉を摘み取ってみる
掌の中でフルフルと揺れて溶けて
流れることも滴ることもなく揮発する
赤い液体を吸い込んでしまった
痺れる感覚は思い込みなのか条件反射か
そんなこと、どっちでもよくて
感性の趣くままに進む
波打ち際の足跡を追って
硬く冷たい夜に遠く翻る灯台の灯りの方へ
ゆっくりと/トボトボと歩いてく
吹き渡る風だけが僕を慰める
軽いめまいを感じて
ふらつく足取りに不安を覚えながらも
光を目指して行く
世界を引きつれて
羽ばたこうとしているのは誰だ
※連なるだけの言葉シリーズ
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