習作六句/
古月
ふくらんだおなかざわざわこどくです
この傘をけして開くまい濡らすまい
野火を見る子ら口々に母をよび
願わくば花の盛りを過ぎるとも
花雲を毟っては食い毟っては食い
春の日にわたし一人が狂わない
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