Frequency/あすくれかおす
明け方のカラス/みたいにうたってたい
ふりほどいた落ち葉がゆるく 遠ざかる音のする
まだヒトのいなかった頃みたく 吹きすさぶ音のする
空 風がおおく集まり
つまりおおく空を行き交い
轟かずとも届き
嘆かずとも理解り
冷たい水の這う春にしようと
波紋をひびかせ近づいてくる
いま 日々を統べるベル カウントされる記憶/が/砂金/の/ふり
フリーク/エンシーの波/月/やぶり
だいたいのことにおいて逃れられない習性や
おおよそのことにおいて離れられない習慣を
とび/ときどき/ときはなち
はなて
知識を知恵にかえたボックス/蹴り上げた/散らばった/空っぽの風
風が行った後に
すべて行った後に
うたってたい
うたってたい
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