四月馬鹿/
信天翁
北風のたけり立つなかにもめげず
冬枯れの庭に 精気をとりもどしてくれた
もくれんが 去年とおなじいろあいで
でも なぜだろう
弔ったはずの「時」が みえがくれして迫ってくる
沈んだ青い血の リズムを乱すかのように
そして
褒めちぎったはずの「空」は 四次元の残響を
ターミナルの終着アナウンスのように
漂わせてくる
それは なぜだろう
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