Ordinary World/寒雪
 


珍しく雨の降る日
お前を見かけた
傘もささず濡れて冷たいおまえは
疲れた顔で何か見つめていた
そこにあるものは
おまえの中にある本当の世界
髪からこぼれ落ちるしずくが
おまえの心に思える


何をどうしたら
おまえは気に入るというんだ?


結局、逃げだしたところで
その先には
同じように日常の世界が存在する
意味なんか見当たらない
この世界で生き抜く方法を学ばないと


送られてきた絵葉書の中に
解放されたお前の心
そんな生活が今に取って代われば
やっぱりおまえは堪
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