閉じられた空間にて/森の猫
眠れない夜を
閉じられた空間にて
荒んだ心を脳を
冷やす
昨晩の演じた自分を
ただのオンナにもどす
しあわせか ふしあわせかは
心次第
キミと出会ってしまったのは
何億分の一の偶然
不覚にも 心をうばわれてしまったのは
あたしの中のオンナ
ひとりでも生きていける
強さはもちあわせていない
あと何年の人生だろう?
愛するものが存在する事実と
愛されない真実
シティ・ポップな音色では
癒されない あたし
キミよ
キミは
キミの…
あたしの
あたしは
あたしなんか…
閉じられた空間で
浮かぶ言霊たち
変化球の投げれない自分が
今さらながら
恨めしい
昔のように
恨み節を唄い
傷口をふさごうか
ただ聞いてくれる
友に涙をあずけようか
夜が明けてしまう
安っぽい灯りの中で
ここでは
夜も朝も同じ
せめて
夕食の献立を
考えずに
キミのことだけで
いっぱいにしたい
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