饒舌に響け響け響け/コウ アキラ
 

ふと気がついた時に  もうなにも掴めずに  いつも湿っているぞ
その指はふやけてる  もう感触もないなら  物言わぬ言い訳だけ
その花火の火薬庫は  なによりも恐ろしい  饒舌に喋る喋る喋る

無意識を集中させて  悪魔は叫びをあげる  無意識の宇宙遊泳は
時代を過去へと送り  お前の神を引き連れ  自己肯定の言い訳を
そんな靴を履くなら  最近は何でも大丈夫  饒舌に喋る喋る喋る

耳をすませ歩け歩け  お前の血筋が溶けて  骨になった赤子たち
すべての神は泥酔し  新しい色の絵の具が  名もなき銃声の音よ
饒舌に喋る喋る喋る  饒舌に描く描く描く  饒舌に響け響け響け

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