ラララ ラベンダーの落日/瀬崎 虎彦
うさぎがぴょんこぴょんこ跳ねて
喜望峰を回り 予想以上に低い
僕の査定額を目にする
ラララ ラベンダーの落日よ
遠くで自転する目に見えぬ惑星の軌道に
僕の心の寂しさをそっと寄り添わせて
奇妙なデュエットが奏でられることを
60億人ほどが黙認して今日にいたる
立っての願いでとどまらぬことにし
人の世の喜びに近々背を向けることになり
僕が絶望に沈んでいると思ったら間違いだ
僕は君を必ず僕の元に取り戻す
まず手始めに拳銃を抜いて
ラララ ラベンダーの落日を撃ちぬく
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