ラララ ラベンダーの落日/瀬崎 虎彦
 
うさぎがぴょんこぴょんこ跳ねて
喜望峰を回り 予想以上に低い
僕の査定額を目にする
ラララ ラベンダーの落日よ

遠くで自転する目に見えぬ惑星の軌道に
僕の心の寂しさをそっと寄り添わせて
奇妙なデュエットが奏でられることを
60億人ほどが黙認して今日にいたる

立っての願いでとどまらぬことにし
人の世の喜びに近々背を向けることになり
僕が絶望に沈んでいると思ったら間違いだ

僕は君を必ず僕の元に取り戻す
まず手始めに拳銃を抜いて
ラララ ラベンダーの落日を撃ちぬく
戻る   Point(3)