休日/やや
金色の粒子が降り注いでそこら中
寂れた町も今日は暖かい
素肌の風が髪をさらう
息吹をBGMに
きみといつまでも溶け合っていたい
こんな日には
きみと離れる
方法を模索する
きみと繋がる方法が分からないので
愛でたって
傷つけたって
相応の跡が残るだけ
覚えた感触を想いと仮定した
僕らは
消える
近いうちに
そのままで「ある」とは
いつまでも「ない」とさほど変わらない
きみも僕
も留まれない
その現実も夢
も叶えても捨てて忘れても残る
のは痛みだけ
押し花にして持ち歩きたい
情念を鑑賞する
きみは
優しさと酷さを並べて置く
そのたびに
脆さを気掛かりにして
ただ足早に流れていき粒は
滴に変わり
そのままのもの以外を流す
傘を開いた
きみは
頭痛を抱え
家路を急ぐ
僕はきみをどうにかする
方法ばかり考え
生ぬるい
雨は
町をくすんだクリーム色に変え
浅く呼吸をして抱える両肩
僕は
こんな日が嫌い
では決してない
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