ピエロに扮するポール/メチターチェリ
に連れていってもらって観たバレエの主役みたいに、
腰に手をあてふんぞりかえって、すこし小首をかしげてみる。
そしたらなんだかおかしくって、くすぐったくって、
僕が僕じゃないみたいだから、大きな声で笑いそうになっちゃった。
口をおさえて笑うのをがまんしようとするんだけど、
でもおもしろいのがとまらなくて、
明日はもうお祭だし、外は雪までふってるから、
僕は跳びはねたくなっちゃって、
でもママに見つかるのは恐いから、
窓まで走っていくとカーテンにつかまってかくれちゃったんだ。
それから口の中だけでいっぱい笑っちゃった。
でもパパが部屋に入ったから見つかっちゃった。
「パ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)