憂鬱な土曜、音すらも聖跡なのだと、窓の外観ていた・・・/都志雄
 
火するトリカブト
精神の芯(?)から


渇き。


ここにいて…
(―どこにでもいる)

超えた、なんて思っていたら
底だった、朝(浅)

自由な巨人のつもりで
内側から絡め取られていた午前(偽善)11時52分(…)
ひんやりと、土

寄る辺なく
見上げる雲

土星(怒声)


どこにもいないのだ
と、
車のドア
閉めるとついてくるんだよね影
捨てる(…)

どこかに存在するはずの泉に臥す
午後の光
身を沈め、溺れ、嗅ぐ「わたし」
(なんていないの)


窓の外、時を観ていた
薄紫に、……、まとわりつくの、消えないの、湧き、溢れる、街の像

いまここの声
確かめようと
ひとり(…)

夜に浸されていく
薄暮に白
蛍光灯の光、床に砕けば
隣家、
耳の遠い独居老人の咳(関?)

もう暗い窓の外
ぬるい雨、降り出せば、

叫びながら路地に消える少年たちの声
眼で追っている…





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