僕の花壇/朧月
 
白いペエジにバラバラと落とそう
もうこんな方法しか思いつけない時間なんだ

空洞はごうごうと風の音しか響かせない
なのにすがりたいほど 指先は震え探す

君の温もりなんて知らない
愛さえ わかったことはない
なのに

昨日までの自分の歩いた
信じた道 橋の上に咲いてた花が
散ってゆく様をみても
信じたくなくて

言葉でつくりだす
僕の花壇

咲き乱れるまで
うたい続ける
たった一人で
たった一人で

白いペエジが埋まってしまっても
明日というときはくるとは
言い切れず
また 僕は迷う

昨日みた僕の夢を
再現したくて 広げたくて
理解されなくても
諦めたくなくて

言葉でつくりだす
僕の花壇

咲き乱れる僕の心が
いっぱいにペエジに散らばればいいのに


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