明日になれば必ず/maynard
 
果敢なく 果てしなく


人は自分のように単純ではない

少しも消えない悩みに殺意を覚えては

何も選ばないと言う選択肢

もう一度あの枝分かれした道に辿り着けるとして

また同じ道に迷い込まない自信が無い

不安だけが漂っては霧のように惑わされ

果てない苦痛に歪んだ足跡が見つかれば

いつか時が膝を抱えて止まってしまう


罪を数え罪の数だけ武器を捨てた

遠くで黒く長く燃え続けた戦火も

夕日に照らされて雨雲に見える

眺めれどあの日々は曇って雨が降っている

また手にする時が来る信じて研ぎ続けた刃は

鋭く攻撃的でそして脆い


漂っている

壊れては研ぎなおして

絶え間なく続く

今はもう誰にも触れたくない


透明な夢をみて

透き通った自分の手を眺める

麗らかな時に融けて

鮮やかな現実を思い出せない

迷子のような木霊がいまもまだ届いている


いつかまた戻って来れるかな
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