新体詩もどき/
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「新田義貞 遂に起つ」
桜万朶の 花霞み
空は祥雲 集りて
若葉茂れる 板東の
広野疾く疾く 走りゆく
征馬駆くるは 上州の
新田郡が 御曹司
濫觴遠く 源の
八幡太郎に 連なるを
誇りつその身 戒めつ
負うは治世の 志
武家の棟梁 「我なり」の
号令一下に 荒えびす
流れ集いて 軍列に
また一筋と 加わりて
海に流れの 注ぐごと
猛き勢い 譬うれば
岩も砕かん 大嵐
見よや大甲 よろいたる
新田義貞 遂に起つ
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