見えないリズム/
信天翁
リビングの窓から
なにげなく庭をながめる
北風は相変わらずしつっこいが
もくれんのつぼみは寒冷に耐え奏でている
四次元のみえないリズムを
欠落の身ともなれば
まさしくそれは
「生」に対するひとつの教えである
と同時に
「死」に対してもなによりの慰めでもある
四次元の見えないリズムは
戻る
編
削
Point
(3)