ふと/
因子
ふと
足を止めたのは
なにかあったからでなく
なにもなかったからだった
足の裏になにかをうったえようとする
灼けた砂のいろがわかる
まわりの景色とおんなじはずだ
きっとそうだ
なにもないところは
ふしぎな規則で点在する
そこへ、すこしずつ
立ち止りながら
かなしみかたを模索する
こっけい
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