詩集評 国道四号線のブルース 構造 1000番出版555シリーズ /リーフレイン
、まだ歩かせている。
希望はない。しかし潔い。 野原のさらし台の上にささった潔いさらし首に、潔い太陽の光がまんべんなくそそいでいるような爽快さがあるのだ。 なにもかも 一切合財 さらけ出して、 汚いものも、恨みもつらみも、希望も憧憬も 内臓の裏までひっくりかえしたあげくに、なにもかも公平に平等にさらされて干されて白く爽快だ。 この爽快さが赤裸々な言葉を連ねた詩に麻薬のような魅力を与えている。
そして、もちろん美しい。
{引用=
神君徳川家康公
いえやす公
幕府をひらいてください
いにしえということばがすっかりと
きえさったあとで誰もが
赤いカーテンや黒いカーテン
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