どうしても 君でなければ/瀬崎 虎彦
 
どうして自分は

を突き詰めて疲れて
実りもなく眠りに落ちて

どうして自分ばかりが

ため息の花を咲かせて
この部屋はもう息苦しい

どうして自分だけ

世界の不公平を是正するのでなければ
そんなことを思ってはいけないのだ

どうして自分には

考えるたびに心は
愛に枯れていくようだ

どうしても 自分でなければ
この生き方は出来なかったはず

どうしても 君でなければ
その生き方は出来なかったはずだ
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