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石川和広
少ししんちょうに
歩いている
あまりちゅういしすぎると
信号につかまって私
からだこなごなの
散弾になるよう
だからもうすこし
つまさきをあまり
感じすぎては行けないわたしの通りに
もどれないから
町を町を
もう少し早く
しんたいぜんたいが
そらへ そらに
ふりかえって
雲に泣かれる前に
わたしは
わたしは
電線だらけの町の
ああ
ぬかづけ大地へ
足のうら
ふかいふかい嵐の
うえの深呼吸
たのしく深淵
感じすぎては
わたれ
わたれ
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