いっそうくらい/朧月
 
私の想いをころせ
何度もつぶやきながら
埋める 春の景色の中に
いっそうくらい 春の景色の中に

桜舞うか 舞うか桜の花は
私の眠るカラダを抱いて
舞うか桜のはなびらは

きりきり と見えるようであっても
その花びらは
いっそうくらい 春の景色にとけている
なじんでいる

私の想いは
いっそうくらい 春の景色の足元に
土の中に埋められている
未練 なのです

ひきちぎって 埋めてしまえ
と 思い立って
春の力を借りて埋めました
いっそうくらい 春の景色の中に


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