感情による共感、によらない一体感についての個人的な考察/テシノ
るのではないか、という事だ。
私は映画が好きで、ジャンルを問わずわりとよく観る方だと思う。馬鹿馬鹿しい!と思いながらコメディーに抱腹絶倒し、悲劇のヒロインにいつかの自分を重ねて涙する。
しかし、何故自分がそれを好むのかをどうにも説明できないジャンルの作品がある。それはいわゆる映像派と呼ばれる監督、一人あげるならばタルコフスキーの作品だ。
彼の作品の特徴は、少ない台詞と難解なストーリーで構築されているという点だろう。故にそれらの作品には、笑いや悲しみといった感情移入の余地が少なく、上記の「感情による共感」は体験しづらい。
映画の宣伝文句に「笑える」「泣ける」といった、感情を示唆する言葉が
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