ゴグ マゴグ、かぶとむし、鎖を解かれなかったプロメテウス/a
 
かぶとむし

という言葉が、「こんにちは」の意味で使われるようになる世界は、
おそらく地球最後の日まで到来しないが、
宇宙が何度も生成と消滅を繰り返してきたとして、
その中のどれかひとつの宇宙では、かぶとむし という言葉が
「こんにちは」の意で使われていた可能性がある。

「かぶとむし!」とか。

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たとえば猫を二匹飼うとして、その名前を、

イギリスの地名がアルビオンと呼ばれていたころ、
ローマ軍が攻めてきて、
それに対抗して討伐された先住の巨人の頭目が
ゴグ、マゴグの兄弟であったという。
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