スクラッチン・ザ・バードケージ/
瀬崎 虎彦
光あふれる世界
まぶたに輝いて花びらの海
見えざる敵を撃ち抜け
標的はいつもロマンスを奏でながら
鳥かごから逃れるために
すべての犠牲を払って
声など失っても構わないと
君は皮膚を切り裂かれながら世界へ
ナイフと雨に打たれながら
目にしたものを手に触れるものを
今はとりあえず自由と名づけて
君はスタートラインに立った
声を失った君はここから
声を取り戻す旅に出るのだ
戻る
編
削
Point
(2)