とんがり角/朧月
迷いすぎてどろどろに
溶けた気持ちをもてあそびながら
今夜もうたをうたいます
外の雪がちょうどよく
心を冷やしてゆきました
今日と明日のつなぎめは
とんがり角でできている
月も星も そのまわりを
角で守っているんだよ
人間だけが まあるくと
目指しているから怪我をする
ところどころに角つけたほうが
自分を守れるらしいんだ
ところが人は 角つけて
傷つくことや つけることを
こわがりすぎて 傷広げ
こわがりすぎて 癒せない
とんがり角をつくります
皮膚をやぶって心から
素直にだした とんがりは
守るよ 自分
守るよ だれか
迷いすぎて どろどろの
心を今夜ももてあそぶ
とんがり角で 守りながら
とんがり角で 癒しながら
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